河合 忍先生
高度情報処理学科
メディア情報コース
Q.「メディア情報コース」のカリキュラムの特徴は?
まず、プログラマーやシステムエンジニアとして活躍できるように、ITの知識やプログラミングをしっかりと身につけます。1年生のうちに基本情報技術者試験に合格することが目標です。
そして、2年生ではWebサイトやスマートフォンアプリを中心に、実践的なコンテンツ制作の技術とデザインの基礎を身につけます。
Q.この学科ではどのような人材育成を目指していますか?
静止画や動画、音声などのコンテンツ制作と、色やレイアウトなどデザインの基礎知識を身につけたプログラマーやシステムエンジニアを目指しています。
近年ますます、あらゆる業界でプログラマーやシステムエンジニアの需要が増えています。スマートフォンやタブレットのアプリは広く普及し、私たちにとっても、とても身近で不可欠な存在となりました。このようなアプリは、機能が充実していることはもちろんですが、「使いやすさ」や「操作のわかりやすさ」も重要です。そんな「使いやすい」「わかりやすい」を実現するのが、「デザイン」なのです。ボタンや画像をどんな色や大きさで、どこに配置したら使いやすいか?最適な文字の大きさは?など、それぞれの特性や心理効果をうまく活用し、ユーザの気持ちになって画面設計などを行います。企業の方からも「デザインの知識を勉強したプログラムが組める学生さんはいませんか?」とご要望をいただくことがあります。
Q.授業はどのような雰囲気ですか?
私が担当するコンテンツ制作の授業は、学生と一対一で向き合いながら進めていくことが多いです。コンテンツ制作では、課題(テーマ)の答えはひとつではありません。いろんな表現方法で何通りもの正解があり、その中から最適な答えを求めていくような作業です。だから課題(テーマ)は全員共通でも、作品は学生一人ひとり違っています。一人ひとりの作品を見ながら、より良くするためにはどうしたら良いのかを、学生と一緒に考えていきます。「制作」というと、「一人で黙々と続ける作業」と思われがちですが、私やクラスの仲間と意見交換しながら作り上げていきます。なので、自然と学生同士や教員と学生の関わりが深くなるのです。
Q.進路を検討中の高校生へアドバイスをお願いします。
とにかく大切にしてほしいのは、「好奇心とやる気」です。積極的に何事にもチャレンジし、吸収し、自分の知識や技術の幅を広げましょう。「デザインなんて自信がない」という人もいるかもしれません。初めは、必要な基礎知識や考え方から分かりやすく教えますので心配いりません。思い通りの成果が出せずに悩むこともあるかもしれませんが、そういう時はクラスの仲間と一緒に考え、乗り越えて行きましょう。新しいことにも好奇心をもって挑戦し、幅広い知識や技術を楽しみながら学んでください。そして、充実した2年間を過ごすことで、きっと将来の可能性が広がります。